福島野菜畑ph

概要

福島県産の農産物は、検査により安全性が保障されているものであっても風評被害のためになかなか売れず、農家は苦しんでいます。私たちは、農家からそのような産物を直接仕入れて首都圏に運び、教会やお寺などで販売させていただくことで、販売に協力すると共に、福島の農家と他地域の人々を結ぶことで、農業の大切さについていっしょに考える機会を提供しています。そのためには、運搬用の車両の確保が不可欠なのですが、現状では必要台数の入手が困難なため、そのための資金援助をお願いします。

活動時期

2014年4月1日〜2015年3月31日

寄付募集金額

3,000,000円

 

 なんのために?

「NPO法人福島やさい畑~復興プロジェクト」は原発事故以来、風評被害で苦しむ福島の農家を応援するために立ち上げた団体です。

福島県産の作物の放射能検査をすると、意外にも多くの作物は「不検出」という結果でした。農家は安全確認がなされるよう懸命に努力を続けていますが、いまだ風評被害は根強く残っています。こうした福島県の現状を憂い、復興を願い、農業県福島の再生のために「福島やさい畑~復興プロジェクト」を設立いたしました。

原発事故による風評被害を受けている原発被災地「ふる里福島」の農家の作物の放射能測定検査の充実を図り、全国の消費者に安全性を訴えて購入を願う活動を行うとともに、日本の農業問題について再考し「農業県福島」の復興を目的としています。

食=農業は人間にとってなくてはならないもの、自国の食は自国でまかなうべきものであること、よって自分で作ることの大切さ等を日本人一人一人に再考して頂きたいと思っています。

 

 なにをする?

首都圏での福島県産野菜の販売

検査の結果、安全が確認された農産物であっても風評被害のために売れなくなって困窮している県内の農家さんの産物を買取り、首都圏で場所をお借りして販売しています。

毎土曜日に農家から集荷してハイエースバンに満載し、深夜2時頃に出発、翌朝6時頃には到着して道路に面した敷地で販売します。

仕入れている農家は約30件。販売場所の首都圏のカトリック教会と仏教寺院は現在37カ所。毎日曜日に3~5カ所で販売しています。一か所の売り上げは平均で1回10万円近くになりますので、月にすると計200万円近くを売り上げることができます。大きな額ではありませんが、それでも農家はとても助かっていると言ってくれます。

 

福島県内の仮設住宅の方々への野菜配布

仮設住宅の方々へ無料で野菜をお配りしています。野菜を仕入れることで農家の助けにもなり、仮設の方々の生活のお役にも立ちます。戸別に訪問配布することで「3年目の孤独死」を防ぐための見守りとしての役割をすることができます。

 

生産活動

原発事故を契機に職を失った若者などが集まって農業を始めました。農家さんに教えて頂くなどして、手さぐりの農作業で、懸命に育てた野菜を自分で首都圏に販売に行きます。現在5名の若いスタッフとともに、生産から販売までを行っております。

 

運搬用車両の確保

上記の諸活動を行うには、農産物の運搬のための車両が不可欠です。2014年4月までは、2台の車両を駆使して活動してきましたが、事情により1台が近々使えないことになりました。何としても、その代りの車両を入手する必要があることは言うまでもありません。本助成金による収入は、基本的にその購入費に充てることになります。

 

寄付金額のイメージ

300万円:運搬用車両が一台あれば、あと2か所から4か所の移動販売先の確保が可能となり、買い入れ販売ともに大きく拡がります。

500円:野菜セットにして仮設の方一人分として配布できます。農家も買ってもらえるので助かります。

 

今後のビジョン

当面は、とにかく、販売の拡に全力を注ぎます。そのために、さらにあと1台の車両が入手できれば、つまり計3台の車両が使えれば、現在、取引している農家の生産物のかなりの部分を買い上げることができますし、販売先も、その程度までであれば確保できる見込みですので、近い将来、3台目の確保に向けても努力します。

そのための資金集めを行うと共に、現物寄付の道も探っています。ただ、冬場の天候と事業の性格から、4輪駆動、5ドア、ディーゼルの条件ははずせないため、容易に見つからないのが現状なので、広報活動にさらに力を入れていく計画です。

 

団体として大切にしていること

・生産者と消費者とのお互いの顔が見える立ち位置にあり、「信頼」が得られるよう努力しています。放射能の除染対策、放射能検査、美味しい作物作りに契約農家が努力しています。お客様からおいしいと定評を頂いており、その関係を大切にしています。face to faceの野菜販売ですので、野菜について疑問、質問があれば答えることができるので信頼が得られます。スタッフはお金のためよりも、福島再生のために頑張っています。

 

担当者メッセージ

福島の野菜・くだもの・加工品は放射能測定検査をして安全確認しています。あらゆる除染対策もして、農家は必死に頑張っています。自分たちが食べる野菜ですから。

土曜日に農家から採れたて野菜を集荷して、すぐにバンに積み、時計が0時をまわった2時頃に福島を出発して早朝6時には販売場所に到着して、道路に面した所に簡易テントを立て農産物を陳列します。するとジョギングなどをしている方がさっそく立ち寄ってくださいます。この活動を震災の7月から初めて早3年目、今ではお得意様も増えて、「福島の野菜、それまで関心なかったけど、こんなにおいしいとは思わなかった!」という声も頂けるようになりました。

あるお母様からは、うちの子は野菜をあまり食べないのですが、当法人から買ったきゅうりを食べさせたところおいしくて「ぼくは福島のきゅうりしか食べない!と、うちの子が言うんです」と教えて下さいました。

私たちが販売に伺うのを楽しみに待っていてくださる方々も増えてきました。

そのような方々から私たちは元気を頂いて、負けずに頑張っていきますので、さらなる応援を宜しくお願い致します。

(担当:柳沼千賀子さん)

 

団体基礎情報

団体名 特定非営利活動法人 福島やさい畑~復興プロジェクト
住所 〒964-0906 福島県二本松市若宮1-361 カトリック二本松教会内
電話 0243-23-3037
団体ホームページ fukushimayasaibatake.web.fc2.com/