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デザイナーとつくる広報印刷物

 プロのデザインで広報印刷物をつくってみたいけれど、「ちょっと経験がないから不安」とか「値段も分からないし・・・」などの理由で、尻込みしてしまっていませんか?ここでは、チラシ・リーフレット・ポスターなどのデザインから完成までの流れ、依頼する場合の注意点などをご紹介します。このページを参考に納得のいく魅力あるものをつくってもらいましょう!

 市民活動団体にとって必要不可欠なのがチラシ・リーフレット・ポスターなどの広報紙。自分達でつくるのも一つの方法ですが、大きなイベントなどでたくさんの人に見て欲しい時には、やはりプロの手を借りてデザインしてみたいものです。人々の目を引くデザインの広報媒体であれば、きっとより多くの人の注目を集めることができますよ! 

        ▼完成までの流れをチェック!
        
▼印刷物についてのQ&A
■完成までの流れをチェック! (イベントチラシを作る場合)

 ▼デザイナーさんによって、色々な仕事のやり方がありますが、だいたい以下のような流れでデザイン・印刷が行なわれます。

打ち合わせ
・予算を考慮しながら、どのようなものをつくりたいのか(どんな大きさ、種類の紙を使うのか、何色刷りにするのかなど)を考えて、デザイナーさんに相談します。
 値段に大きく影響するのは、
  @何色刷りするのか
  Aどんな紙を使うか の2点。    
見積もりの受け取り
・デザイン料・印刷料の見積もりを受け取る。紙質を変えた場合や、印刷の色数を増やした場合など、複数の見積もりを出してもらうと検討しやすいでしょう。
内容の編集 
・内容の打ち合わせ。文章の構成・レイアウト・配色などを決めていきます。
・必要に応じて写真やイラストなどを配置していきます。
・デザインについて具体的な構想がない場合は、デザイナーにイメージを伝えながら打ち合わせを重ねます。
レイアウト案検討
・デザイナーにレイアウト案を複数提示してもらい、希望を伝えます。
・細部の修正作業等を行います。
印刷
完成・納品





■ 印刷物についてのQ&A

 印刷物についての疑問を西宮市の(特)都市生活コミュニティセンターの池田啓一さんに答えていただきました!


 
完成するまでにどれくらいの時間がかかるのですか?
 納得のいくデザインのものを製作するには、綿密な打ち合わせなどで以外と長い期間が必要になってきます。その目安としては、約1ヶ月。ちなみに市民活動センター神戸の団体紹介リーフレットの場合、印刷が終わって完成するまでなんと約2ヶ月(!)もかかりました。


 
値段はどのくらいかかるのですか?
 都市生活コミュニティセンターの場合、A4のカラー1枚でデザイン料は2万円〜。次の項目で説明するような要素によって値段が上下します。別途、印刷料が必要になりますが、A4サイズの片面カラー印刷のチラシを3000枚印刷する場合、相場は5万円から8万円。これも次の項目で説明するような要素によって値段が上下します。


 値段に大きく影響を与える要素は?
 まず、デザイン料に大きく影響するのは、表・図・写真・イラストなどがどれだけ入っているかです。それらが入ってくるとレイアウトが難しくなり、デザイン料が上がります。また、デザイナーによってはオリジナルのイラストを書いてくれるよう依頼することも可能ですが、それも値段に影響します。  

 それから、印刷料に大きく影響するのは、どのような紙を使うか、と何色刷りにするか、ということ。紙の種類については一般的に1.コート紙、2.上質紙、3.中質紙、4.ザラ紙、のように分類され、1が一番品質が高く、価格も高いです。1.のコート紙は一般的にリーフレットの表紙などに使われるもの。さらに発色の非常によいアート紙、つやを消してあるマット紙などもあります。2,3は報告書などの中紙に使用されるもの、4.のザラ紙は新聞紙をイメージしていただければいいです。

 また、紙の厚さも価格に影響し、厚いほど価格が高くなります。 また、何色刷りにするかは、もちろん色が多くなるほど高くなるのですが、逆に言えば、片面はカラー、もう片面はモノクロという風にすると、両面カラーのチラシを作るより安くてすむ、とも言えます。このあたりはデザイナーとよく相談すれば、安くていいものができあがりますね。



 
Wordなどで原稿をつくったのですが、そのまま印刷できますか?
 一般的な文書作成アプリケーション(Word,一太郎など)で作った原稿をそのまま印刷することは基本的にはできません。印刷用の特殊なアプリケーションでの作業が必要になり、プロの手が必要になってきます。ただ、Wordなどで作成した原稿をプリントアウトしたものを版下に使用することはできます。しかしこの場合は、印刷所で出力した版下を使った印刷物より、出来上がりの精度が落ちてしまいます。テキスト(文字)だけならあまり気にならないかもしれませんが、図やイラストなどが入る場合は、避けたほうが無難でしょう。



 このページは特定非営利活動法人都市生活コミュニティセンターの池田啓一さんへのインタビューを基に作成しました。池田さん、ご協力どうもありがとうございました。

 (特)都市生活コミュニティセンター           ■TEL:0798-36-6679 
                                   ■URL:http://www.toshiseikatsu.net/npo/
 介護保険事業とデザイン・編集業務を中心に活動を行なう西宮市の特定非営利活動法人。デザインに関する業務については、デザイン・レイアウトから印刷・製本までをトータルで引き受ける。(正確に言えば印刷・製本は外注ですが、それらの交渉などは都市生活コミュニティセンターが行なう)。これまで、「市民活動センター神戸」、「ひょうご市民活動協議会」、「被災地障害者センター」、「関西NGO協議会」などの団体紹介リーフレット、「NVNAD」、「グループハウスシンポジウム」、西宮市の「NPO向け講座」などのポスター、『市民社会をつくる』などの報告書・書籍のデザイン・レイアウトを多数手がけてきた。また、web制作業務も行なっている。