概要
震災前からの過疎化等の課題に加え、原発事故の影響による特有の課題が山積している福島県では、その課題解決を担う人材が必要とされています。私たちは、福島の未来を担う次世代のリーダーたちの「チャレンジ」を増やすことを通じて、地域再生を主体的に担える人材の育成を行います。
具体的には、これまでのコミュニティスペース運営の経験を踏まえて、新たに3階建ての倉庫を全面改装して拡充し、継続的に運営することで、福島に「チャレンジする文化」を生み出していきます。
活動時期
2014年4月1日〜2015年3月31日
寄付募集金額
500,000円
なんのために?
福島県では、震災前からの過疎化等の課題に加え、原発事故の影響による特有の課題が山積しており、課題解決に向けて継続的な取り組みが必要となっています。私たちは、福島の人たち自身が、こうした課題解決の担い手になることができる(すでにそのポテンシャルはある)という確信のもと、福島での人材育成に力を入れてきました。
具体的には、当団体では、震災前から、福島の次世代を担う人材の育成を図る場として、コミュニティスペース「ぴーなっつ」(郡山市)を運営してきました。このスペースでは、若手社会人や学生など、50人程度の地域の次世代リーダーが中心となって、音楽・デザイン・演劇・スポーツなど、自らの関心に基づいたグループやネットワークが形成されてきました。
震災後は、運営メンバーがコミュニティスペースの利用者と共に、避難者支援の活動を行いました。それと同時に、スペースの利用者たち自身が、各々の関心領域での活動に主体的にチャレンジし始めています。
私たちは、これまでのコミュニティスペース運営の経験を踏まえて、新たに3階建ての倉庫を全面改装し、コミュニティスペース「ぴーなっつ」を拠点に、福島に「チャレンジする文化」を生み出していきます。
なにをする?
当団体では、人が集まる場の提供を通じて、「次世代リーダーのコミュニティ」の創出をめざします。そのために、ボランティアなどの社会的な関心に限定せず、多様な人材が、定期的に自らの関心に応じたイベントや交流会を実施していきます。加えて、このコミュニティの中から、新たに避難者や被災者等の支援活動や自助活動などを行うグループが形成されていくことも、目標の一部としています。そのことを通じて、主体的・継続的に地域の復興・再生を担える人材の育成と、地域の再生・復興に向けた新しい活動の創出を目指します。
具体的には、以下のような計画で進めて行きます。
平成26年5~6月 | スペースの利用者になりうる潜在的な次世代リーダーの調査 |
平成26年7~11月 | スペースの改装(主に隣接する倉庫の改修) |
平成26年12~平成27年2月 | コミュニティスペースのオープンに向けた準備 |
改装後のコミュニティスペースでのプレイベントやワークショップの開催 | |
若者のメンターや仲間になりうる人材との交流・マッチングの場の開催 | |
平成27年3月 | コミュニティスペースのオープン |
この活動を進めていくにあたって、スペースを運用しながら若い世代のモチベーションを引き出していける次世代リーダーの確保が最も重要となります。そのための人件費として1日1万円を週3日程度想定しています。その他、交通費や広報費(チラシデザイン・印刷費)に当てます。
場所については、現在利用している、床面積100㎡程度のスペースに加え、それに隣接する3階建ての倉庫(約600㎡)を全面改装して、既存の活動を大幅に拡充します。
寄付金額のイメージ
・10,000円あれば、地域の復興・再生の担い手になる次世代リーダー1人がコミュニティスペースに出会い、地域での主体的な「チャレンジ」を行うチャンスをつかめます。
今後のビジョン
助成実施期間終了後の2015年4月時点で、100人程度の次世代リーダーのコミュニティが形成されており、自発的なグループ形成が行われていることを目指します。2016年4月時点では500人程度のネットワークが形成され、その中で利用者同士が相互に高め合ったり、自律的に新たなネットワークができたりする雰囲気ができていることを目標としています。その中で多様な人が交流し、「チャレンジする文化」を形成していきます。
収益源としては、コミュニティスペースの利用料(各種セミナールーム、コワーキングスペース、インキュベーションオフィスなど)から経済的な自立運営を目指します。これらの収益源に加え、セミナールーム等からの利用料を加えることで、今回応募する活動も含めてコミュニティスペース全体を経済的に自立運営できると考えています。
団体として大切にしていること
少しの勇気と最小限必要な手助けさえあれば、誰でも、社会課題にチャレンジしていくための一歩を踏み出すことができると信じています。ですから、アドバイスやメンタリングを通じて、モーティベーションを上げるためのお手伝いに最も力を入れています。
担当者メッセージ
当団体が全面的に改装するコミュニティスペース「ぴーなっつ」では、今まで多くプロジェクトが生まれてきました。例えば、若手ミュージシャンが協力し合い各々の活動をPRするイベントを行うプロジェクト「DIVE福島」や、即興劇を通した様々な人とコミュニケーションを図るイベント「インプロ」などです。これは、当法人がコミュニティスペースの参加者に、活動へのアドバイスやメンタリングを行ってきた成果だと考えています。
また当団体の共同代表理事は、かねてから郡山だけでなく、福島第一原発の立地する双葉郡も含めた、福島全域で若者を中心としたNPO活動のネットワークを構築し活動してきました。これらの強みを活用し、たとえば郡山にいるママ層や郡山に避難して来ている双葉郡出身の若者たちなど、自分たちで立ち上がろうとしている若い世代をサポートし、福島の復興・再生を担う人材が育つコミュニティづくりを進めて行きたいと考えています。
当団体では、コミュニティスペース「ぴーなっつ」に若者が集まり、コミュニティが形成され、成長していく取り組みを行ってきましたが、それらは現時点ではまだ属人的です。
今回の活動を通して、主体的に活動する次世代リーダーを育てるノウハウを確立し、これまで中心的な役割を担ってきた代表理事以外のスタッフが若い世代のモチベーションを引き出していけるようになれば、と思っています。
(担当:羽鳥圭さん)
応援しています!
(後日追記予定です)
団体基礎情報
団体名 | 特定非営利活動法人コースター |
住所 | 〒963-8071 福島県郡山市富久山町久保田字下河原191番地の1 |
電話 | 024-983-1157 |
団体ホームページ | http://costar-npo.org/ |