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福島から新しい文化を創造するプロジェクト

 

概要

「福島には誇れるものがない」という若者を増やさないために、そして若者たちが誇りを持って暮らしていけるために、福島発の新しい文化を創造すべく、私たちは「ロメオパラディッソ」というエンターテイメントプログラムを立上げ、独創的な公演を行っています。この活動をさらに充実させ、続けて行けるよう、舞台道具や稽古場などの維持などのために皆さまのご支援をお願いします。

※ロメオパラディッソ=ローカル・メンズ・オーガニゼーション。ローカルメンズは地方の男達の組織、パラディッソは楽園地方の男達で楽しい事を作り上げて行こうという意味から名付けた。

 

活動時期

2014年4月1日〜2015年3月31日

 

寄付募集金額

1,000,000円

 

なんのために?

私たちの故郷福島は、東日本大震災および東京電力第一発電所の事故を経て、「FUKUSHIMA」と呼ばれ、何十年も時間のかかる負の遺産を背負うことになりました。

一方で、福島市では、震災前から地域の人たちが一体となって誇れる文化が弱いことが課題としてあり、「福島には何もない」と若者たちが地域における誇りを持てずにいる現状がありました。

震災を経て、県外への人口流出は加速してしまったこと、福島出身であることの差別や偏見などが起こってしまったこと、多様な価値観が認められないことにより分断と対立が起こってしまったことなどから、私たちは、震災をきっかけに、こんな大変な時だから、何か新しく、人々がワクワクするもの、若い人たちや子どもたちが故郷を誇りに思えるものを創りたいという若者たちで、「NPO法人 ふくしま新文化創造委員会」を立ち上げました。

若い人たちが故郷を自慢できない現状を解決するために、震災と原発事故のイメージのついてしまった「FUKUSHIMA」を次の世代に残すのではなく、もっと明るく楽しくカッコよく、福島に対する誇りや愛着を揺るぎなくしていくため、次の世代にも続いていく、祭りのような新しい文化を福島から生み出す希望となることを目指します。

福島で生まれた若い人たちの想いと見に来てくれる皆さんの気持ちをカタチにするために、新しい文化を福島の地から創造し、継続していくことで、文化を根付かせるための仕掛けを行います。

そして、諦めない力を広げていきたいと考えています。

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なにをする?

皮切りとして、昨年度11月、「ロメオパラディッソ」というエンターテイメントプログラムを企画し、第一回公演では、アマチュアのダンサーやミュージシャン・未経験者30名を県内外からオーディションにより集め、3ヶ月に及ぶ舞台稽古の後、1,400名あまりの来場者(福島県内の子どもたちを150人ほど招待しました。)に来て頂き、大盛況のなか、幕を閉じました。

第2回公演は、第2期生を加え、今回は「八犬伝」をテーマに福島市の福島テルサにて2日間4公演で1,200名あまりの方々に来ていただき舞台を行いました!
「絶望の中に放たれた八つの希望、未来を変える男達が今ここに集結!」広報に書かれているこの言葉には「震災で苦しむ福島を、元気な若者で変えていく」思いが込められています。
舞台の中に秘められたメッセージを舞台で、歌、演技、音楽、ダンス、殺陣で見ている人に届けました。

第二回公演の後、年に1回の公演を継続させることと、県内各地でのステージイベント参加、広報・公演活動を平行させ、3年後には東日本大震災の復興の記念館(震災後の福島の歩みと原発事故後の歩みと現状が勉強出来る施設)と併設した常設シアターの建設を目指し将来、宝塚と広島が一緒になった様な街作りを描いています。

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寄付金額のイメージ

・2,500円で福島近郊の子ども(1人分)を本公演へ招待できます。

・事務所・稽古場の維持経費200,000円、舞台設備費650,000円、衣装・道具費150,000円があれば、公演を継続していくために最低限必要な環境を整えられます。

 

今後のビジョン

さらに、今後は、NPO法人 ふくしま新文化創造委員会に関わる、すべての方と福島県内の若者を中心に「新しい文化」を作り上げていこうと考えています。

「若い女性の目線で福島の良い物を可愛くして発信していく=女子の暮らしの研究所」や「小さい子を持つママさんが暮らしやすい環境作り=みんな未来センター」「RockCorpsボランティア受入事務局=福島県」などを2014年度から連携しはじめています。2015年度には3つの新文化を作り上げ、全国へ発信していこうと考えています。

 

団体として大切にしていること

違う文化を持っている人たちが交流し、切磋琢磨する中から新しい文化が生まれていくことを期待し、ひとりひとりの自由や自主性を尊重しています。排他的にならず、多様な地域の多様なひとびとが集えるネットワーク作りと、情報発信力の強化に力を入れています。

 

担当者メッセージ

震災で私たちの故郷は「FUKUSHIMA」という負のイメージで有名になってしまいました。

「福島は終わった」「何も出来ない」後ろ向きな声をたくさん耳にするようになりました。県外の方々からも、たくさんの温かい応援の一方で、「可哀想だね」「大変だったね」という声を聞くたびに、福島で一生懸命生きている私たちから、もっと前向きなメッセージを伝えたいという想いが強くなりました。

「皆がスゲェー! 」と思ってくれて、若い人や子ども達が自分の生まれた県を誇りに思える。原発で不幸な”フクシマ”ではなくて、カッコいい、誰もが笑顔になれて自慢出来る”ふくしま”を育み、残すのが自分たち世代の役割だろう、と感じ、「100年先も福島を自慢出来るような最高のエンターテイメントな舞台を創る」ために、活動をしています。

「ロメオパラディッソ」という男たちだけの舞台を2013年11月に立ち上げ、初回は1,400名の方々に来場頂き、大盛況を経て、今回2014年5月に第二回公演を行い、方々より追加公演を希望する声をいただいております。

宝塚歌劇団は、戦時中の困難な中でも継続していったことで、100年続く文化となっています。福島県いわき市にはいわきの女性たちによるフラガールが活躍しています。「西の宝塚、東のロメオ」と呼ばれることを目標に、男性たちで舞台を創り上げ、「カッコいい福島」をPRしていきたいと思っています。

ロメオパラディッソをきっかけに、福島で生まれている新しい文化を加速させていくため、どうぞ力を貸してください。宜しくお願い致します。

(担当:佐藤健太さん)

 

団体基礎情報

団体名 特定非営利活動法人ふくしま新文化創造委員会
住所 〒960-8141  福島県福島市渡利字天神27-17 ロケットビル
電話 024-502-2628
団体ホームページ http://func.tv/